【本】壊れた脳 生存する知2009年02月06日

壊れた脳 生存する知
山田 規畝子
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062122685/ref=s9_subs_c5_s1_p14_i2?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-1&pf_rd_r=1D86GCSM7T8REG0EY29N&pf_rd_t=101&pf_rd_p=463376736&pf_rd_i=489986

5度の脳内出血を経験するもその度に奇跡的に生還。
大きな脳内出血の度に失われていく能力を、冷静に(その時はどうだかは定かではないが、本文中は少なくとも)客観視し綴られている。

このように機能障害を抱える患者の側からの、自分とそれをとりまく外界とのつながりなどについて、いかな脳外科の専門医であろうとも知識や所見、そして患者とのやり取りの中ですら知ることができない貴重なことである。

高次機能障害を抱えていようと、心や感情は発症する前と何ら変わらない。できなくなった自分とどうやって折り合っていくか。日々、つねに好奇心をもって自分と自分の身体を見つめ続け、前向きに生きる著者の迫力が伝わってくる。

こうした日々を取り戻すには、病床から始まるリハビリが切り離せない。理学療法士、言語療法士らとの日々の格闘の結果、日常世界に戻ってくることができる。
たとえ、以前の自分とはできることが違っていても、できる範囲の中で自分の生を燃焼させることが可能となり、生きる力が湧いてて来るというものだろう。

こうした、脳疾患により機能障害を抱えた人たちにとって、日々のリハビリは今できることを維持し、さらにできることを獲得していくうえで無くてはならないものだ。
失われた能力を回復するには長い月日を必要とする。脳内出血により壊された脳が、それまで使っていなかった部位を徐々に働かせ、できることが増えていく。それは、辛抱強い患者と療法士の日々の努力の上にもたらされるものだ。

しかし、「改革」の名の下にリハビリ期間は180日を超えると保険の負担率が大きく下げられる。このため、この範囲を超えてリハビリを続けられる人はほんの一握りになってしまう。
せっかく回復した機能も、リハビリによってかろうじて維持されているケースが殆どだという。
多くの人は、回復した機能が衰えていくのを日々感じながら生きていくことになる。それは、想像するのが不可能な大きな無力感とやりきれない思いを患者に与えることになる。ひいては、それがもとで寝たきりになり、そして体調を崩し亡くなるケースもあるという。
そのあたりの事情については、世界的は免疫学者でみずから脳内出血を発症し闘病生活を続ける、多田 富雄 の「わたしのリハビリ闘争 最弱者の生存権は守られたか」に詳しい。

【音楽】新日本フィルハーモニー交響楽団 第441回2009年02月07日

前回の定期が11月でしたので、およそ2カ月間が空きました。

新日本フィルハーモニー交響楽団 第441回
ハイドン作曲 オラトリオ『天地創造』
指揮:フランス・ブリュッヘン
天使ガブリエル、イヴ : マリン・ハルテリウス(ソプラノ)
天使ウリエル: ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
天使ラファエル、アダム : デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バス)
合唱:栗友会合唱団
今年はハイドン・イヤーなのだそうです。
在京のオーケストラの数々が「天地創造」をとりあげるようです。
しかし、指揮者、独唱者に私が期待するのはこの演奏会だった。

指揮と管弦楽、そしてなにより独唱が素晴らしかった。
独唱者はブリュッヘンが直々に指名したそうだ。
とくにバスのパートを歌った、バリトンのディヴィッドの豊かな響きと伸びやかな声に魅入られました。

ハイドン・プロジェクトとして、ロンドン・セットを全曲演奏するという予定が組まれている。
これは聞きに行かなくちゃ。

【その他】なんだかなぁ2009年02月08日

戦後最悪の不況が到来し、期間工や派遣雇いばかりでなく正社員も休業に入ったり、今後リストラされるという話題が、新聞紙上を賑わせている。
たしかに、外食店に人が少なくなったりはしているが、週末の繁華街の賑わいは相変わらずのように思われる。

そういう中。景気浮揚策として定額給付金なるものが議論されてきた。しかし、それが国内の消費に回るとも思われない。
一部の者であろうが、ウォン安に乗じて韓国までブランド品を買いあさりに行き、宿泊は高級ホテルだそうだ。
まぁ、安いものを欲しがる気持ちは分からないでもないけれども、不景気のこの時期に国内で消費をすれば、お金が市中をまわり少しは世の中のためになるこのだが、そういう考え方をする者は少なくなったというか、いないんでしょうね。
目先の利益に目がくらみ、自分さえよければという気風が蔓延してしまったのだ。
こんな国どうなってもいいと感じた。

しかし、おそらくごく一部のまだ余裕のある者がそうした行動に出られるだけであり、そこに現れない苦境に立つ者がいることは忘れないでいたいと思う。
そんな人ばかりではないのではないかとも思い、気持ちを取り直しているところだ。

【その他】7年ぶりに参りました2009年02月13日

前回は新木場のヘリポートから約2時間かけて来た。滞留時間は3〜4時間だったのではなかったか。そのときは、島を周回する往路が寸断されていたし、火口からの立ち入り禁止区域が広く、斜面にとりつくことすら許されなかった。

今回は、船中泊でやってきました。船のエンジン音というか、波しぶきの音というかが、響く中でうとうとしたかしなかったかという4時過ぎに目的港に到着。宿のご主人が港まで迎えにでくださっていて、宿まで乗せていってもらう。
食堂で仮眠をとり、先発隊と合流。

前日は天気が良かったとのことなのだが、今にも降り出しそうな雲が次々と稜線を越えてくる。
強風が体温を奪い、刺さるように痛い。

火山ガスが出続けているので、立ち枯れになった樹木の下には草一本生えてはいない。荒涼とした世界だ。
ここに噴火前のような植生が戻るのはいつになるだろう。

【その他】決して怪しい者ではありません2009年02月13日

なにやら、ヘルメットにマスクをしている3人組が雁首そろえてなにやらやっておりますが、決して怪しい者ではありません。
火山ガスの濃度が高くなったため、防毒マスクをしているのです。
このマスク、息を吸うときの抵抗が大きいので、斜面を登って息が上がっているときには大変苦しいものだということを体感しました。
消防隊員は、こういう装置を付けて灼熱の中を活動することもあるのだと思うと、心底頭が下がります。

ところで、この3人組はなにをしているのでしょうか。